「目指す診療を実現するための「物件選定」の基準は?
開業物件は、住宅とは異なり、物件そのものが売上を生み出す「経営資源」です。勿論、目指すゴールによってその選定基準も異なります。
しかし、いくらネット検索の時代とは言え、通行量が低く、誰の目にも入らない物件よりは、通行量が多く視認性が高い物件の方が新患が訪れる可能性も高く、リコール患者にとっても利便性が高いと考えるのが普通ではないでしょうか?
しかし、一方で、そのような物件は賃料が高く、その分、借り入れ額も多くなってしまうし、何より月次の利益を圧迫してしまうので怖くて借りられない、とお考えの先生が多いのではないでしょうか?
そのような中、ご自身で不動産会社を訪問し、もしくは、出入りの業者に相談し、希望条件を伝え、それに合致する物件の資料をもらい、良さそうだなと思った物件の内見をし、一番良さそうなモノを最終選定する。
有名飲食店チェーンやコンビニエンスストアなどは、それぞれの生業に合わせ積み上げた独自の基準をベースに適切な物件開発を行っています。
が、それでももし計画通りの業績に到達しない場合は、それらの企業は資金的な体力もありますので、数年もしくは1年も経たずして新たな物件への移転を判断することもあります。
では、新規個人開業の歯科医院はそれは可能でしょうか?大きな借入がある中で、且つ、それ相当な利益が出ていない中では、次の融資に応じてくれる金融機関はまずあり得ません。
つまり、「開業時」にこそ、より一層、プロの目での物件選びが重要になるということです。
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